こんにちは、Hiro(@Hiro_kaigostyle)です。
こちらのブログでは、介護職の転職に関する疑問に答えています。
自分の勤め先!もしかしてブラックかも!
こんな風に思った事はありませんか?
意外と介護業界にはブラックな事業所が多くてSNSでも様々な情報が飛び交っています。
そこで、こちらの記事では『ブラックな介護施設の特徴と見分け方』に加えて、『ブラックな介護施設に就職してしまったらどうすれば良いか』などを解説しています。
現在進行形でブラック企業に勤めている方、転職先がブラックだったらどうしようと心配な方の参考になれば嬉しいです。
ブラックな介護施設の特徴とは?
そもそもブラック企業とは何か。
こうした事が常態化している企業をブラック企業と言います。
介護業界でもこれと同じような事があり、介護職員にサービス残業を課したり、残業していると分かっていながら賃金を支払わなかったり、介護職員にさせてはいけない医療行為をさせたりとコンプライアンスに欠ける職場が意外と多いのです。
私の職場では、忙しくて休憩なんて取れないし、みんな遅くまで残って仕事してるし、だけど残業代は付かないからブラックだよね!
こうしたブラック企業では、職員が次々と辞めていき常に人手不足。
残された職員は過重労働を強いられ、身体を壊してしまうという悪循環に陥ってしまいます。
皆さんの介護施設はホワイトですか?
それともブラックですか?
ここからはブラックな介護施設の見極め方について解説していきます。
あなたの施設は大丈夫?ブラックな介護施設の見極め方!
現在務めている介護施設がブラックかどうか、一度チェックしてみましょう!
当てはまる数が多ければ多いほどヤバイですよ。
以上に当てはまる場合、ブラックである可能性が高いです。
残業代の支給がない(サービス残業)
労働基準法では『1週間に40時間』『1日8時間』を超えて労働させてはならないと定められています。
(労働時間)
引用元:労働基準法第32条
第三十二条 使用者は、労働者に、休憩時間を除き一週間について四十時間を超えて、労働させてはならない。
② 使用者は、一週間の各日については、労働者に、休憩時間を除き一日ついて八時間を超えて、労働させてはならない。
したがって、職場の事情で残業した場合、使用者は労働者に「割増賃金」を支払わなければいけません。
休憩が取れない(取って良い雰囲気がない)
労働基準法第32条にもあるように、1日8時間を超えて働かせてはならないと定められています。
つまり、始業が9時・終業が18時間の場合、使用者は労働者に対して1時間の休憩を必ず与えなければいけません。「休憩がない」もしくは「休憩は取れるけど10分だけ」というような職場は、明らかに労働基準法に違反していると言えます。
休日が取れない
休日が取れないほど人手不足の職場は、その職場で働く魅力が感じられないから人が集まらない・定着しないと考えるのが妥当です。定着せず辞めていく理由は様々な要因が考えられますが、職員が定着しない介護施設は何かしら問題を抱えていてブラックである可能性が高いです。
有給休暇が取れない(取って良い雰囲気がない)
労働基準法では、以下のように労働者に対して有給休暇の取得を認めています。
(年次有給休暇)
第三十九条 使用者は、その雇入れの日から起算して六箇月間継続勤務し全労働日の八割以上出勤した労働者に対して、継続し、又は分割した十労働日の有給休暇を与えなければならない。使用者は、前各項の規定による有給休暇を労働者の請求する時季に与えなければならない。ただし、請求された時季に有給休暇を与えることが事業の正常な運営を妨げる場合においては、他の時季にこれを与えることができる。
引用元:労働基準法
つまり、労働者(介護職員)から有給休暇の請求があれば、事業運営を妨げない限り請求に従って与えなければいけません。
有給休暇を取っても人員配置に問題ないのに、私の介護施設は全く取って良い雰囲気がないのよね。上司が取るのは悪い事みたいに言うし、他の施設は普通に取ってるって聞くし、何だかすごく損してる気持ちになるのよ。
きっとそういう上司は「定時で帰ることも悪い」って言うタイプじゃないかな?
そういう上司がいる職場は「サービス残業当たり前」の風潮もあるから気をつけないとね。
有給も取れずサービス残業・・・損に損を重ねてしまっている感じがしますよ。
有給休暇が取れる状況で、本人が取りたいと言っているのに取らせないのは、ある意味「パワハラ」の可能性もあるので今の職場で働き続けるかどうするか真剣に考えないといけませんね。
上司や同僚からのパワハラ・モラハラ
仕事でミスをする事は誰にでもあることです。ミスをした時にその職員を皆の前で必要以上に叱責する、馬鹿にするなど精神的に追い込む行為はパワハラに当たります。
また、同僚からのあからさまな無視(避けられる)や派閥のような仲間意識が強い職場は人間関係が悪い場合が多いので気を付けましょう。
≫ 介護士の離職理由に注目!『人間関係』改善で人手不足を解消しよう!
身体拘束や虐待があるが誰も何も言わない
身体拘束や虐待と思しき行動があった場合に、介護職の大変さや人手不足を理由に「仕方のないこと」として改善しようとしない・見て見ぬ振りをしている同僚や上司、トップがいる介護施設は注意が必要です。
他のことも「仕方がない」で済ませてしまっている風潮があるかもしれないので気を付けましょう。
介護職員に医療行為をさせている
介護職員による医療行為が一部解禁されたとは言え、そのほとんどは認められていません。
褥瘡の処置や血糖測定、インシュリン注射や点滴の管理などを介護職員がしている施設は完全に違法です。
また、介護職員がたん吸引を行う場合、認定特定行為業務従事者の資格があっても事業所が登録喀痰吸引等事業者(登録特定行為事業者)の届出をしていなければ違法になりますので注意しておきましょう。
利用者に介護用品を自己負担させている
介護施設は、基本的に車いすや歩行器などの福祉用具は施設側が準備しなければいけません。体格に合わず施設が保有している車椅子では対応できず、特殊な車椅子が必要なケースでは個人負担させることが可能となる場合もありますが、あくまで例外です。
経費を抑えたいという理由で何もかも入居者家族に購入させている介護施設は特に注意した方が良いです。詳しくは、「介護保険施設における日常生活に要する費用の取り扱いについて」をご覧ください。
職員の入れ替わりが激しく、常に人手不足
うちの職場は、新人が入ってもすぐに辞めてしまうの。
そんな介護施設は続けてもらえないだけの理由があるはず。
など、人手不足が慢性化している施設は、それなりの理由が考えられます。
求人広告を常に出している
あなたの勤め先は、常に求人広告を出していませんか?
あなたの勤め先が常に求人広告を出している介護施設だとすれば、求職者は「ここの施設は何か問題があるはず!」と疑って見るようになり、応募にもマイナスの影響が出る可能性が高いです。
転職前に押さえておきた!ブラックな介護施設の見分け方をチェック
何となく就職してみたらブラックだった!
そんな事態を避けるために、ここではブラックな介護施設の見分け方をまとめています。
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≫ 就活で良い介護施設を選ぶための観察ポイントをまとめてご紹介!
面接官の態度が横柄
面接官が採用する側だからと言って、応募者に横柄な態度をとってはいけません。
今や応募者が施設を選ぶ時代でもある訳ですから!
この理解がなく施設の顔である面接官が「君は何を言っているんだ!」みたいな上から目線の態度をとる施設は、入職してからも苦労する可能性はゼロではないでしょう。
面接で質問しても明確な返答がなく、はぐらかされる
面接で逆質問をした際、明確な返答をせず質問の答えをはぐらかされた場合は何かを隠している可能性が高いです。
休憩や残業の有無、夜勤回数などは本来面接官ならはっきりと答えないといけない質問ですので、返答を濁すということはそれなりの理由があるからだと考えるようにしましょう。
≫ 介護職が面接で受かるには?基本マナーからタブーまで詳しく解説!
介護職員の言葉遣いや介助が雑すぎる
職員の言葉遣いや介助の丁寧さは、応募先の介護施設がブラックかどうか見極める上で非常に参考になります。
こうした施設は、教育体制が乏しく、利用者へ不利益な介護が行われている可能性があります。
また、慢性的な人手不足の可能性も高いので注意したほうが良いです。
≫ 【真似はNG】態度が悪い介護職員にありがちな5つの行動とは⁉︎
職員に笑顔がなくしんどそう
こうした施設では、職員が気持ちに余裕を持って仕事ができていない可能性が高いです。
日々の業務が大変でも、職員が充実感を得られている施設では振る舞いも明るいものです。
環境整備が行き届いていない
利用者の生活の場をきれいな環境で過ごしてもらう意識が低い事業所は、ケアの質も低いと言えます。
整理・整頓・清潔・清掃・しつけの5Sは職場環境の維持改善には不可欠です。
≫ 介護職の接遇マナーとは?「5原則+α」で利用者の心をつかもう!
施設見学をさせてもらえない
面接と施設見学はセットで行われる事が多いです。
施設見学をさせてもらえないという事は、見られるとまずい事がある可能性が高いです。
口コミや公表されている情報をチェックする
介護サービス情報公表システムでは、各事業所における経験年数5年以上の介護職員の割合や前年度1年間の介護職員の退職者数などを確認することができます。
また、ネットの口コミも参考にしてみましょう。
施設見学をした方やサービスを実際に利用した方が書かれているので信憑性は高いと思いますよ。
転職エージェントを利用する
転職するなら転職エージェントを使わないと損!
エージェントの担当者は、転職希望者から聞き取った退職理由を豊富に持っています。細かい事までは分からないにしても、「A施設は評判が良い、B施設は評判が悪い、C施設はここに力を入れているがD施設はここに力を入れている」といったように希望の条件に合った施設の情報を教えてくれます。
今の施設で悩んでいる方は一度登録してみて、ブラックな介護施設は絶対に嫌!というスタンスで相談してみると良いのではないでしょうか。
転職アドバイザーに相談してみる→まずは口コミをチェック
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ブラックな介護施設に就職してしまったらどうする?
正義感の強い方は、職員同士で声を上げ、組織風土が良くなるように上司に働きかけても良いですが、改善するには相当なパワーが必要です。
したがって、そこまでするくらいなら早々に今の職場を辞めた方が良いと思う職員もいるでしょう。
いずれにしても、中から変えるのは長期戦が予想されるので、満足いく職場環境になるまでには数年単位で考えておく方が良さそうです。
個人的には「ここの施設はヤバイ!」と思ったら、辞めて新しい環境に移るのが一番ストレスを溜めずに手っ取り早く良い施設で働ける方法だと思っています。
私はそうでしたから。
他の職員や利用者のことを考えると二の足を踏んでしまいそうですが、ブラック企業で働き続けて自分の身体を壊してしまっては元も子もありません。自分の体を最優先に考えましょう。
≫ 介護現場でタメ口が超危険な理由!誰でも真似しやすい好印象を与える言葉遣いを解説!
ブラックな介護施設はやばい!ホワイトな介護施設を見つけよう!
こちらの記事ではブラックな介護施設の見分け方についてご紹介してきました。
今現在、ブラック企業に勤めてしまって悩んでいる方、また既に転職活動を始めている方、働いてみると介護業界は意外とブラック企業が多いことに気付いたのではないでしょうか。
とはいえもちろん、まっとうに運営されている介護施設があるのも事実です。
このまま悩み続けず、一歩踏み出せばきっと介護職としての歩みが変わるはず!
でも1人で探すのは大変ですよね。
そこで、ブラックな介護施設にお勤めの方に紹介したいのが、こちらのしろくま介護ナビ!
しろくま介護ナビなら『残業が少なく』『有給休暇が取りやすい』介護施設を厳選して紹介してくれます。
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