こんにちは、Hiro(@Hiro_kaigostyle)です。
こちらのブログでは、介護職の転職に関する悩みに答えています。
この前、上司に退職意思を伝えたらしつこく引き止められたのよ。
退職の意思は固まっているから受理して欲しいんだけど、こんな場合どうしたら良いのかしら?
こんな事なら、あらかじめ引き止め対処法を知っておけば良かった。
こちらでは以上のような「退職の引き止め」について詳しく解説しています。
退職意思が固まれば、勇気を出して上司へ報告しなければいけませんが、「上司にしつこく引き止められたらどうしよう」なんて悩んでいる方も多いのではないでしょうか。介護の仕事は人手が不足しているので、退職意思を伝えてもすんなり受理されることは珍しいかもしれません。
そこで、こちらの記事では『退職の引き止めパターン別の対処法』や『会社から引き止められないための基本的な行動』について解説しています。退職を引き止められたら嫌だなと悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。
介護職が退職を引き止められる理由とは?
退職する方は、「自分一人が辞めるだけだから引き止めないでよ」と考えるかもしれません。しかし、会社組織では職員一人一人がチームの一員。一人欠けるだけでも会社に及ぼす影響は大きいのです。
特に介護事業所は少人数の専門職が集うチーム。その穴は誰にでも埋められるというものではありません。介護現場では、一人退職するだけでチームにとっては大きな損失なのです。そこで、まず会社が退職を引き止める主な理由を4つご紹介しておきます。
介護現場が大変に!勤務シフトが組めなくなる
介護現場は常に人手不足。介護施設の多くは、人員配置基準ぎりぎりの人数体制で運営しているところが多く、一人辞めると勤務シフトが回らず、残っている職員への負担が大きくなってしまいます。
引き止めるのが難しい場合、せめて退職日を1ヶ月2ヶ月先に延長できないかと交渉されることがあるでしょう。介護現場は常に人手不足。引き止めはかなり高い確率で行われると考えておくのが無難です。
会社として大きな損失を防ぎたい
会社組織として、一人一人が役割を持った人材であることに変わりはありませんが、その中でも能力が高い介護職員や将来を期待されている者なら尚更、辞めることで会社としての損失は大きくなります。
組織として、サービスの質を維持するためには職員教育を行い、現状維持ではなく常に目標に向かって歩んでいかなければいけません。その取り組みが利用者家族からの信頼に繋がり、評判を生み、利用者獲得に多大な影響を与えるのです。
このように会社が優秀な人材を引き止めるのは、組織を存続させるためには当たり前のアクションであり、それだけ会社への貢献度・影響力が大きいのです。
将来のリーダー候補を逃したくない
上司は見ていないようでも部下の仕事ぶりを見ているものです。頑張っている職員を見ると色々なことを教えたくなる上司も多いでしょう。
上司は部下と接しながら「彼には、将来リーダーとして現場をまとめて欲しいな」とか「彼女には相談員の経験を積ませるとさらに能力を発揮しそうだな」といったように、先々のことを見据えながら日々の教育にあたっています。期待度の高い職員が退職すると、会社としても一から教育し直さなくてはいけなくなり大変なのです。
介護職の補充が大変
介護業界の2022年の有効求人倍率はおおよそ3.5で推移していますので、例えば求職者100人に対して350件の求人があるという事になります。つまり、介護職には働く場所がいくらでもあり、逆に会社は介護職の獲得がやや困難という結果になるわけです。
介護職はいくらでも働く場所があるので、ここの職場は自分のイメージと違うと思えば直ぐに辞めて別の職場へ転職することができる状態です。採用してもすぐに辞めてしまう。時間とお金を使って採用している会社としては、出来るだけ退職者を出したくないと考えるのは当然の流れなのです。
退職を引き止められる介護職員と引き止められない介護職員の違い
介護職なら誰でも引き止められるのかと言えば、実はそうではありません。採用時の印象が良くても働きぶりが悪く問題ばかり起こす職員なら、例え人手不足でも退職してもらう方が会社としてはメリットがあると判断されることがあるでしょう。
そこで、ここでは「会社から退職を引き止められる人」と「引き止められない人」の違いについて解説します。
退職を引き止められる介護職員ってどんな人?
会社から退職を引き止められる可能性が高い人の特徴はこちらです。
要するに、真面目に仕事と向き合い、自分に与えられた仕事をきっちりやれる人は上司から引き止められる可能性が高くなります。また、上司から仕事ぶりが認められ、将来のリーダー候補として期待されている人も同様に引き止められる確率が高くなるでしょう。
退職を引き止められない介護職員ってどんな人?
逆に引き止められない人はどういう人たちなのでしょう。
以上のような人たちは、退職意思を伝えた際にすんなり受理されるタイプの人達です。極端な人手不足ではない限り、引き止めにあまり心配しなくて良いでしょう。
介護職のための引き止めパターン別の対処法5つ
ここからは、実際の引き止めパターンについて解説していきます。上司もあの手この手を使って退職を思い留まらせようとしてきますので、退職意思が固まっているならしっかりと対応することが重要です。
退職時期を交渉された時の対処法
退職意思を伝えるだけでは、必ずと言って良いほど退職時期について交渉されるでしょう。退職日を決めていない場合は、交渉に応じることで職場も助かり円満退職に繋がりますが、職場のいいように退職時期を決められてしまう可能性があるので注意が必要です。
逆に退職日が決まっていても交渉に応じる中で「少しくらいなら仕方ないか」と気持ちを許してしまうと、再度交渉された時にも断りづらくなってしまいます。
転職先が決まっている場合は、「申し訳ございません。実は◯月に新しい職場の入社が決まっておりまして」とはっきりと伝える方が良いでしょう。引き止めにあうのは退職日を決めていないから!あらかじめ退職日を決めて、この日以外は譲れないという姿勢を示すことが大切です。
職場に退職意思を伝える前に『転職エージェント』で転職先を決めて退職日を確定しておこう!
情に訴えかけられた時の対処法
こちらも良く引き止めに使われる方法ですが、「今このタイミングで辞められるとみんなが困る。正社員として、任された仕事は年度末までやり遂げてくれないか。」というように、情に訴えかけて退職時期を引き伸ばそうとされる事があるでしょう。
一度辞めると言った職員は、いずれまた辞めると言い出すことは上司も分かっているので、良い職員を獲得できるまで少しでも引き伸ばして時間稼ぎをしたいと考える上司も多いのです。
したがって、退職意思が固まっているなら「申し訳ございません。皆さんにご迷惑をかけることは重々承知しておりますが、◯月で退職させて頂きます」と伝え方が良いでしょう。
キャリアに訴えかけられた時の対処法
期待していた部下から退職の申し出があった場合、「ここまで経験を積んできて辞めるのは勿体無い。役職が目の前まで来ているのに転職すればまた一からのスタートだし、君は本当にそれで良いのか。」と説得して引き止める上司もいます。
もちろん、上司が言っていることも一理あると思えば退職を思い留まって良いですが、普段言わない上司が、突然このように言うのは引き止めたいから以外で理由は特にありません。そういう上司の言葉を鵜呑みにすると、ずるずる退職時期を逃してしまうだけなので、退職意思が固まっているならきっぱりと断るようにした方が良いでしょう。
部署異動を提案された時の対処法
人間関係が退職理由である場合、部署異動も交渉手段としてよく使われます。例えばユニット型特養の介護職ならAユニットからCユニットに異動する。デイサービスなら法人内の他事業所に異動するというイメージです。
異動することで人間関係をリセットして、一からやり直してみようと思えるなら上司の提案に応じてみても良いでしょう。そうではなく、引き止められると困るという方は、異動の提案があった場合にもきっぱり断り、辞めるタイミングを逃さないようにする事が大切です。
給料アップを提示された時の対処法
待遇面の不満で退職する場合、給料アップを条件に退職を引き止められる事があるかもしれません。上司にどれだけの権限があるか分かりませんが、大抵は上司の一存では決められない事の方が多いでしょう。
むしろ、上司の一存で給料を上げてもらえるような職場はブラックの可能性が高いので、気持ちが揺らいでも退職してしまう方が賢明です。結局、「上に伝えたがそれは出来ないようだ」と無かったことにされてしまうのがオチです。
引き止め攻略法!効果は絶大!
上司がしつこく退職を引き止めてくる場合に効果絶大の引き止め対処法をご紹介しておきます。どうしてもという最終手段の意味合いで参考にしてみてください。
面倒な人と思わせると一発で退職受理
個人的にはお勧めしたくありませんが、退職を認めてもらえず引き止めに悩んでいる方は「労基」「弁護士」「法律」というワードをチラつかせると効果は絶大です。
会社としても厄介な事に巻き込まれたくありませんし、逆に退職を早められると現場が困るでしょうから渋々でも退職を受理してくれるはずです。1日も早く退職したい方は、こちらの『仕事を早く辞めたい!介護職も必見のその方法とは?』をご覧ください。
引き止めを気にせず辞められる退職代行サービス
会社からの引き止めがめんどくさいと感じたら即退職できる退職代行サービスを利用するのも一つの方法です。出社せずに即日退職できますし、状況に応じて「未払い残業代の交渉」や「有給休暇の取得」にも対応してもらえます。
職場に行かずに即日辞めたいという方はこちらの『介護職から選ばれている退職代行おすすめ5社』をご覧ください。
引き止められず介護職が円満退職する方法
転職先を決めておく!
退職代行や法律を口にするのはハードルが高いですが、あらかじめ転職先を決めておく事なら出来ますよね。多くの介護職の方がやっている方法なのでハードルも非常に低いです。
退職日と転職先の両方が決まっていると、上司も引き止めづらくなりますので、希望通りに退職できる可能性が高くなります。
転職先を探すなら転職エージェントがおすすめです。まずは登録しておきましょう。
≫ 介護おすすめ転職エージェント厳選3社!【特徴と口コミもご紹介】
余裕を持って退職時期を伝える!
円満退職するためには上司や同僚を困らせないことが大切です。法律的には2週間前に退職意思を伝えれば問題ないことでも、突然「今月いっぱいで辞めます」とか「来月で辞めさせてください」と言われると急に言われても・・・となってしまうものです。
採用や引き継ぎ期間を考慮すると、介護職の場合は最低でも3ヶ月前に伝える方が良いでしょう。円満退職できるかどうかは伝えるタイミングが重要です。
≫ 介護職の退職は何ヶ月前に伝える?職場が困らないベストなタイミングとは?
退職日まで普段通りの笑顔を貫き通す
退職意思を伝えた途端、笑顔を失い自ら気まずい雰囲気を作ってしまう方が非常に多いのですが、これは逆効果です。円満退職の秘訣は、普段通りの自分を貫き通すこと!
気まずくても仕事がきつくても、退職を迎える最終日まで「笑顔」を意識しておきましょう。
【介護職】退職の引き止めパターンと対処法!【まとめ】
退職したい方にとって、上司からの引き止めはできることなら避けたいですよね。上司は、退職時期を引き伸ばそうと色んな手段を使って引き止めてきますが、中にはしつこいと感じることも多いでしょう。
そんな時は、こちらで紹介した引き止め対処法を参考にして頂ければ幸いです。
その一つが「退職意思を伝える前に転職先を決めておくこと!」これは介護に限らず転職活動の一般的な流れとして皆さんが取り組んでいる事です。
引き止められるのが嫌な方は、転職先を決めておくことが必須です。転職先が決まっていないとずるずる先延ばしにされてしまうので気を付けておきましょう。